どうも

某ヤフーオークションにてプリウスのインバータ/コンバータが格安で出ていたので落札してしまいました
お値段なんと送料込みで1000円!!
世代は20型と古い部類に入ると思いますが走行距離は3万kmほど、事故車かな?

以前分解したアクアのインバータと比較しつつバラしていくので先にこちらの記事を読んでいただけると

200Vのバッテリーから500Vまで昇圧し三相交流を作るという物です。
出力は60kWと非常に大きいです、がやはり汎用インバータよりは格段とサイズが小さいです(さすがトヨタ?)
60kwなので電流電圧は200V300A、500V120Aほど(とてもつよい)
本体
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先日バラしたアクアのインバータ(45kw)の残骸とくらべてみました(右がアクアのもの)
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出力と世代が違いもありプリウスのほうが大きいです

さっそくバラしていきます
御開帳
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さくっと開けることが出来ました
アクアのインバータよりスペースに余裕があるようです 、黒いでかい物はコンデンサです

取れた部品たちです(表側)
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左下の大きいのが三相のIGBTモジュール、左上は昇圧用のIGBTモジュール、右上の銀色の物は昇圧用インダクタ、右下がコンデンサです。

回路図を書いてみました(あくまで参考程度に)
bandicam 2017-03-10 03-57-21-081
駆動モータのブリッジはIGBTが並列接続されているようです
基本的にアクアのものと同じでした、大きな違いは昇圧用のIGBTが三相用と別れていることくらいでしょうか

三相モジュール
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三相ブリッジが2つ、(おそらく)1200V100AほどのIGBTが合計18個入っています、
左がDC入力、手前と奥が三相出力です
例のごとく半導体がむき出しになりそうなので制御基板は外しませんでした。


昇圧用IGBTモジュール
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型番から1200V400AのハーフブリッジIGBTモジュールと思われます。
買うと非常に高いので嬉しいです、がピンアサインが普通のものと少し違うので注意です。

昇圧用インダクタ
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300Aほど流せるであろうインダクタ(コイル)です
中華テスターで測った所360mHほどでした(参考てry)
重い

コンデンサ
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平滑、スナバ用のコンデンサです
600V1180uFと超大容量のフィルムコンデンサです
スナバ用の小さい容量のコンデンサも複合されています

表が終わったので裏面を開けます
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おまけ(?)の回路ですが良さそうな部品が見えます
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右から数えて6個のTO-3P部品(黒い三本足の)がIGBTで三相インバータになってるようです、エアコンあたりのモーター駆動用かと思います
残った左端の4つはMOS-FETでフルブリッジを構築してるようです。もしかしたらAC100V?

取れた部品はだいたい紹介し終わったかな

スペースがあるからかアクアより遥かに分解しやすく、3時間ほどでバラすことが出来ました
またアクアより部品が分割されているので流用等し易いと思います。
分解するならプリウスのインバータがおすすめです
※大量のアルミ塊が廃棄物として出るので処理方法を考えてから購入しましょう

分解してアクアのコンパクト化への執念を感じることが出来ました、しかしプリウスも最近の物はかなりコンパクトになっているようです。もし安く手に入ったらまた分解します

なにはともあれ1000円でこれほどの部品を手に入れることができ満足です。
せっかくなので使いたいですが、かなり先になりそうです。

それでは

おまけ写真

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(カッコよくない?)

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